匠の技

墨田区方面に用事があり、横浜から京急線に乗車。
泉岳寺で、当然ながら車掌が交代したわけですが、
 
「青砥で特急成田空港行に接続します。高砂(中略)公津の杜・成田・空港第2ビル・成田空港にお越しの方は青砥で…」
うーん、泉岳寺を出たばかりの都営浅草線の車中に、大佐倉や宗吾参道へ行く人がどれだけ居るのやら。
 
「まもなく三田です。三田線白金高輪・目黒方面は3番線、御成門・日比谷(中略)巣鴨・新板橋方面は4番線です。」
いや、だから細かいって。
 
次の大門でも、勿論大江戸線乗換え案内を丁寧に喋り続ける車掌。まあ、この先では都営線に接続して無いし…
 
「まもなく新橋です。次の新橋から浅草までの所要時間は、17分です。」
 
ぎゃふん。(死語)
 
いやはや、良く喋る車掌です。もはやその勢いは、誰にも止める事ができません。
 
「銀座4丁目から7丁目は前から5両目付近の改札口、1丁目から3丁目は前よりの改札口をご利用下さい。」
「JR東京駅八重洲口、東京国際フォーラムへもこちらが便利です。」
東葉勝田台方面への快速電車は、15分間隔で運転しております。」
大江戸線はいったん地上へ出て、みずほ銀行脇の入口をご利用下さい。」
 
いやぁ、よくもこれだけ調べたものです。しかしそれを全部喋る事が、親切かと言われれば微妙なものがあります。
 
ちなみに帰路に京成線に乗ったら、今度の車掌さんは新人研修中でした。
「市川真間」を噛みそうにアナウンスする姿が実に初々しい。
たまりかねたのか指導車掌に交代したら、実に流暢で、経験の差というものを思い知らされました。
動揺したのか新人さん、到着番線を勘違いして逆側のドアスイッチ前で待機。
後でこってり絞られるんだろうなぁ、頑張って欲しいなぁ、と妙に感情移入しちゃいました。