時間旅行をしているみたいに景色だけが変わってゆく

葛飾区の仕事先から帰って、速攻で着替えて中野区までとんぼ返り。
よりにもよって中央快速が止まっていましたが、東西線でどうにか間に合った。
 
ZARD Film of 7th Memorial〜君に逢いたくなったら〜」
 
時は確かに流れていて、坂井泉水さんももう七回忌です。
 
追悼ライヴは去年で最後、と公言されていた通り、今年は映像の上映のみ。
さすがにもう、新規映像は無いだろう…と思っていたら、内容は予想外のドキュメンタリータッチ。
オフショットが出るわ出るわ…こんなに溜め込んでいたのか。
茶店で撮影中、「あれZARDじゃない?」と周辺のオバサマ達がざわめく場面には思わずクスリ。
よくもそんな映像が残っていたものです。
 
青年館の擬似ライヴもテレ朝の全面協力も、生前にはほぼ全没になって世には出ずじまい。
ファンに見えない所で、実に多くの企画が立ち上がっては消えていったのですね。
封印の判断を下したのは、坂井さんなのか、長戸プロデューサーなのか…?
案外冷静に、そんなことを考えていました。
 
これは、と思ったのは「Don't you see!」のレコーディング映像。間奏がCD版とまるで違います。
音造りにとにかくこだわったZARDには、大量の没アレンジが存在するはず。
今更掘り返すのは坂井さんの遺志に反するかも知れない。
出たら出たで、自分は偉そうに「追悼商法だ!」とでも毒づくかもしれない。
 
でも、聞きたい。
運命のルーレット廻して」のコナンバージョンとか!
 
別アレンジ集めたアルバム、出ないかなあ…。
  
毎年毎年一人きりでしんみりするのが5月27日の通例だったけど、今年はなんだか違いました。
自らのありようも、あるいはちょびっと変わったのかもしれません。
 
だけどきっと、いつまでも、確かにいつまでもZARDの音楽は胸の内に流れ続けています。