忙しいと愚痴りつつ割と遊び倒している。

重なっちゃったのはたまたまですが、2日続けてライヴ参戦。
まずは昨日、横浜スタジアムまで水樹奈々ライヴへ。全国ツアーのファイナルです。
球場ぐるり見渡す限りの人、人、人…。観客数は3万2千人。1978年竣工の浜スタにおける、最高記録だそうです。
 
選曲も演出も相変わらずのド派手、OPでいきなり飛行機で登場しても、びっくりするよりも「さすが」と感心。
ファンも全力全開、「革命デュアリズム」では西川パートを熱唱です。ああ、予習不足だった(涙)。
 
急性声帯炎で3公演が中止された今回のツアー。
今日も「DESIRE」(あれ低音続きですし)直後のMCでちょっと心配になりましたが、無事に完走。凄まじい気力です。
 
疾走感あふれる最新アルバム曲も良かったし、懐かしい曲がぽんぽん出てきたのも嬉しかった。
特にイノスタは久しぶりで、ちょっぴり泣きそうでした。
 
ダブアンでは、今回演出上最大の目玉であったろう3D飛行を「もう一度やりたい」と花道上で装着して再飛翔。
あれ絶対アドリブだったったと思うのですが…いやあれ高いよ、速いよ、かなり怖いと思うんだけど。
心底楽しんで空中で歌っている彼女に、こちらも残る気力体力全部放出してサイリウムをぶん回しました。
いやはや、ハードだけどやっぱり楽しい。やめられません。
 
で、ぐったり疲れていようが(そうじゃなくても夏バテ絶賛発動中なのに)お構いなく、本日は日本武道館
アンジェラ・アキさんのライヴは初参加…ですが、今日をもって活動中断。ラストライヴです。
いや、かねてから一度聴きたいシンガーではあったけど、こんなにわかがプラチナチケット抑えちゃって申し訳ないです、はい。
 
武道館へ行くのは通算12回目で、もう目新しさは何もない…はずだったのですが、九段下を降りて目が点。何この人。
改札やらエスカレーターやら、詰まり方が普段の比ではありません。
通勤客が混じる平日のせいなのか、会場着が開演ギリギリの自分には珍しく早く着いたせいで、入場のピークに当たったのか。
おののきながら席について、違和感に気付く。
 
…ぐるり一周、全部埋まっている。
通常は解放されない北側スタンドが綺麗に埋まり、アリーナは花道なし。そもそもステージが小さく、さらにその上にも座席が。
よくもこれだけ詰めたもの。これ以上を望めば、アリーナをスタンディングにするしかなさそうです。
本日の観客数、1万4千。へたするとコレも、武道館史上最大動員数だったかもしれません。
 
さて、ライヴスタイルはヴォーカル(ピアノ)+ベース+ドラムの3名のみと言う至ってシンプルなもの。
それだけに、ヴォーカルの魅力がダイレクトに伝わってきます。
率直に言えば知らない曲が大半なのですが、それでも目が、耳が離せない。「モラルの葬式」、圧巻の一言でした。
一方でMCでは大阪のおばちゃんテイストがさく裂。
綾小路きみまろばりのトーク術で宮沢りえ愛を語り倒します。もう本人呼んじゃえよ(笑)。
 
演出では、観客に「スマホの電源入れて!」と禁じ手のお願い。曲に合わせてライトを一斉に振ります。
ガラケーの人は頑張って開け閉めして」に会場爆笑でしたが、当方「確かカメラにライトがあったはず…」と必死でした(笑)。
ラストが近づくにつれ雰囲気はしんみりとして、最後は「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」を全員で熱唱。
 
これだけの実力のあるシンガーが、今の日本にどれだけいるのか。
その彼女が、さらなる高みを目指したいと、栄光も名声もいったん脇に置くという決断を下しました。
勿体ない、もっと聴いていたい、という気持ちもまぎれもない事実。
だけど、ここからどんな進化を遂げるのかは、怖くもありそれ以上に楽しみでもあります。
 
アンコールの「サクラ色」、アリーナ後方で誰かがスマホを振り始めると、一瞬で会場は星空の如く煌めき始めました。
ファンは皆、ずっと待っています。
どうか、良い旅を。