爆発しなくても芸術だ。

横浜美術館に行って、長谷川潔展見てきました。
月並みな感想だけど、うーん、版画って奥が深い。
先週読了した北村薫「ターン」でメゾチントが出てきたことも手伝って、興味津々。
割と面白いですよ。オススメです。
 
あ、いつ行ったんだなんて詮索しないように。
 
さて、書こうかどうか迷ったのですがやっぱり書きます。
秋篠宮妃が第3子懐妊時事通信
 
まずはおめでとうございます。で、
 
ご懐妊、皇室典範改正に影響も 首相「成立へ努力」asahi.com
 
早くも政争の具となりつつあるわけですが。
 
巷の皇室典範改正論議が今ひとつしっくり来ないんですよね。
世間的には、「男子が生まれないから仕方なく女性天皇を認めよう」という思いつきが事の発端であるらしいのですが、そもそもその出発点が腑に落ちない。

だって、(他の方がどのような教育を受けてきたかは存じませんが)僕は小学校で習いましたけどね。日本国憲法の名の下において、男女は平等だと。
ここで言いたいのは憲法皇室典範の関係云々と言う法律論ではなくて、男女同権であるはずの日本社会において、その象徴たる皇室が半世紀以上も男子優先のまま放置されてきた、その異常さです。
厚生労働省がどれだけ声高に男女平等を叫ぼうが、どれだけ法律が整備されようが、皇室が厳然と男性優位である以上は社会の認識が改まるわけなどないのです。
男子直系の伝統がそんなに大事ならば、あんな憲法など作るべきではなかった(押し付け云々、という論点はナンセンスだと僕は思います)。そして男女同権を高らかに謳うのならば、皇室典範は速やかに改正されなくてはならなかったのです。
 
男子が生まれようが生まれまいが、性差別以外の何物でもない時代錯誤な皇室典範は改められるべきだと、僕は当然のように信じていたのですが、偏ってますかね?
 
秋篠宮家のお子さまが男子の場合、問題解決とばかりに皇室典範の改正論議は立ち消えとなってしまうのでしょうか。
それは、少なくともあと2世代は女より男の方がエライんだと、僕達自身が認めたことに他ならないのですが。
 
追記:この日記書いている間に、asahi.comは微妙に記事タイトルを修正してますね。