DMV、本土上陸。

tkoM2007-01-21

そのまんま、ってのは何かの冗談だろオイ。
 
さてさて、今日は静岡県富士市まで行ってきました。
 
BOOKOFF富士本吉原店にて購入
泉麻人 「東京23区物語」(1988年 新潮文庫
北村薫 「街の灯」(2006年 文春文庫)
手塚治虫アドルフに告ぐ」1〜3巻(1992年 文春文庫ビジュアル版
和月伸宏武装錬金」1巻(2004年 集英社
貞本義行新世紀エヴァンゲリオン」10巻(2006年 角川書店) 他
 
そろそろ本棚買うかなあ。
 
って、本題はそこじゃなくて。
岳南鉄道で行われている、DMVJR北海道が開発した道路・線路両用の乗り物)のデモ走行を見に行ってきた訳です。
 
横浜からの往路は「スーパービュー踊り子」で。この期に及んで初乗りです。
発車直前に券売機で買ったら、なんと後部展望席。熱海までがっつり堪能してきました。
ただ、車掌室の無線が大音量で聞こえ、川越線不通の情報ばかり垂れ流されるのは仕方の無いところ。
駅では正午頃復旧と言ってたけどどうせ遅れるんだろうなあ、と思いつつ113系に乗り継ぎ。
 
吉原で今回の言いだしっぺのひさめさんと合流、早速道路→鉄道のモードチェンジが行われる岳南原田駅へ。
駅脇の駐車場には既にちょっとした人だかり。手前のフェンスは真新しく、今回のデモ走行のために設置したと思われるが、既にゆがみ始めているのがなんとも。
待つことしばし、踏切を渡って駐車場にDMVが登場。ボディといいエンジン音といい、見かけは普通のマイクロバス。
ところがコイツが線路上に侵入し、鉄車輪を引き出し、あっけないほど簡単に鉄道車両に早変わりするわけでして。
するすると線路上を滑りだし、先ほど渡った踏切を今度は遮断機を閉めて走っていく。ううむ、シュールだ。
 
次のデモ走行は2時間後。時間はたっぷりあるので…とブクオフに寄ったのが大誤算。
吉原の町は飲食店がほとんど見当たらず、どうにかミスドで昼食にありつけばもう時間が無い。
線路→道路の切り替えを見ようと急ぎ吉原本町駅に出るも電車はなかなか来ず、乗ったと思ったらすぐジャトコ前。
そんな気はしていたが、歩いた方が早かった。
すぐにも来るはずのDMVを撮影すべく、早歩きを敢行するも結局タイムアウト
切り替え地点にたどり着けず、中途半端な場所での走行写真撮影に。
 
「すまんねえ、寄り道したばかりに」
「いやいや、これならジャトコまで歩けば良かったわけだし」
普段毒舌な二人組が、なぜかしおらしく恐縮しあうのであった。
 
結局切り替えは1時間後に見学。踏切上で鉄輪を格納するだけで、原田での作業よりさらに簡単。
周囲のギャラリーも感心しきりでした。
ナニゲに、あんな小さな踏切上で道路へ急ハンドルを切ったドライバーさんも凄かったけど(笑)。
 
現物を見るにつけ、DMVは既に技術的には完全に確立された乗り物なんだなあと。
いつ実用に供しても問題無いように思えます。実際、春には北海道で営業運転するそうですし。
問題はむしろその使い方にあるわけで、マイクロバスサイズの小さい輸送量をどう活用するか。
あんまり都市部では積み残し確実ですし、かといって過疎地では運営が成り立つかどうか。
だいたい、渋滞無縁の田舎なら、道路上だけ走っていれば良いわけですし(苦笑)。
 
岳南鉄道沿線の吉原の寂れ方は尋常ではなく、こんな所にDMVを通しても客がつかないとみるか、客を呼ぶためにDMVを走らせるのか、難しい所ではあると思います。
ともあれ、写真よりも動く姿を見てこそのDMVで、出かけた甲斐はあったと思います。
 
帰りは沼津から特急「東海」で(熱海で乗り換えた方が安かったと後で気がついた)。
横浜に着いて電光掲示を見上げれば、川越線は終日運休になっていました。