何気に場所が特定できそうだが最早そっとしておいてほしい話

tkoM2008-01-13

昨日今日と東海地方をフラフラしてました。
 
豊橋から伊良湖へ、霧の中伊勢湾を渡って鳥羽へ。ファリーを降りると、そこは鳥羽水族館
上野と言えばパンダであるように、少なくとも僕にとって、鳥羽と言えばラッコ。
…であったのですが、その他も色々面白かったです。毒々しい蛙とか、セイウチショー(のお兄さん)とか。なんと言っても、ピラルクでけえええ。
行く前は「入館料2400円って高いなあ、パスするか」なんて考えていたのですが、いやはや申し訳なし。隅から隅まで堪能しました。鳥羽水族館、全くもって侮れません。
 
名古屋で一泊して、今日は岐阜県日本大正村に。寒かった…。街頭に5℃って出てました。
大正ロマンが売りらしいこの町、だけどどちらかと言えば、昭和30年代的な空気も…。
まあ、どのみちこの雰囲気、悪くは無いです。道中の車窓が、日本の正しい田舎の姿を保っているのにも感心。
 
帰りに静岡で途中下車して、学生時代のバイト先に寄ってきました。
自家ラボどころか、POSもレジスターさえもない小さな写真店。来月、店を畳むそうです。
予想を遥かに超えた急速なデジタル化、必死の体制のメーカーからの締め付け、そして周辺環境の劇的な変化。
僕が店番をしていた頃、目の前の通りは銀行や証券会社が建ち並ぶオフィス街でした。
今、山一證券のビルに笑笑のネオンが灯り、興銀の跡地は姉歯ホテルが建って壊されて、ちゃんこ「若」に。
 
それでもオーナーは元気でした。あの頃と違うのは、眼鏡のフレームだけ。
バイト中に購入したPCも、高嶋一家の写真をあしらった時計もまだ現役でした。
カセットテープの包装紙も当時のまま…ってまさかずっと売れ残って…いやいやいや。
 
通過するバスに見慣れない行先が増えたなあ、と考えながら、世間話に花を咲かせてきました。
何も変わらないお店が奇跡のように思えて、でもそれは、あと1ヶ月だけ続く奇跡であって。
嗚呼。
 
元気なうちにやめようと思った、と快活に話すオーナーのこれからに、どうか幸あらん事を。