仕事をサボったら嵐が来た。

tkoM2008-08-05

ジブリの「崖の上のポニョ」公開を記念した、久石譲のコンサートに行ってきました。
会場は武道館。20分前に九段下で降りると、階段がスシ詰め状態。
武道館には何度か行きましたが、これほどまでの混み方は異常です。
首をかしげていると、雷鳴が地下にまで響き渡り、周囲からどよめきが。
やっとこさ地上に出ると、目の前の坂道は見事に川と化してました。
田安門で左足、物販前で右足がぼちゃっと浸水。
 
そんなこんなでようやく会場着。コンサートは10分遅れで始まりました。
ナウシカを皮切りに、オーケストラが奏で合唱団が歌うジブリの名曲の数々。
背後のスクリーンに映し出された名場面とあいまって、胸が熱くなりました。
 
特に圧巻は「君をのせて」。
オーケストラや吹奏楽のアレンジは幾度か耳にしたことがありますが、まさかマーチングバンドとのコラボとは!
しかもトトロならともかく、ラピュタでそれをやりますか。仰天しました。
意外なことに、合唱との相性は中々のもの。いやはや、うっかりすると泣くところでした。
 
チケットを買った当初は「武道館でクラッシック?」と疑問も抱いていたのですが、これだけ演出を凝らすなら納得。
演奏者・合唱団総勢1000人を超えたらしいパフォーマンスは、さすがに圧巻でした。
だからこそ良いホールで聴きたい、という気は勿論しますけどね。
防音が甘いのか演奏の背後で蝉時雨や雷鳴が聞こえていましたが、その野趣もまたジブリらしいと捉えておきましょう。
ラストは当然のように、スタンディングオベーションが巻き起こりました。
 
終演後、雨は峠を越したものの混雑は激しく、列はさっぱり進まず。
待ってた場所のちょうど真下は楽屋口らしく、楽団のトラックがやって来ました。
楽器を引き揚げるのかと思いきや、なんと現れたのは合唱団の子供達。
窓も無い荷室に続々と乗り込んで去っていきました。豪雨に濡れるよりは…と判断したのでしょう。
まったくもって、誰にとっても多難なお天気の1日でした。