彷徨える自転車

アパートの階段を下りて、ふと違和感。
 
…自転車が、無い。
 
真っ先に「うわっ、盗まれたか?」と慌てたのですが、考えてみれば我が家は敷地のどん詰まり。
わざわざここまでボロ自転車探しにやって来る馬鹿がいるはずは無いわけで。
 
という事はあれか、どこかに置いたまま歩いて帰ってきちゃったのか。阿呆だな。
あれ、でも昨日の夜自転車無かったっけ…酔っ払って覚えてないや(汗)。
という事は、一昨日以前からこの状態か…?
 
半信半疑のまま、一昨日の夜行った定食屋へ。駐輪場にもバックヤードにも見当たらず。
店長は物腰柔らかだったが、「閉店時に必ず確認しますがありませんでした」とつれない返事。
そうなるとさて、心当たりが無い。
 
ボロボロの自転車だけど、いなくなればそれなりにへこむわけでして。
とは言え、これ以上何もしようが無く、ついでの買物にスーパーへ。
 
…ちょっと待て。
強風で派手に倒れているそこの自転車、微妙に見覚えがあるぞ。
 
恐る恐る鍵(なぜか家にあったのだ)を挿してみる。
がちゃり。
 
なんとも空騒ぎでございました。