手を繋ごう Beautiful Days

tkoM2010-12-25

X'masに岡本真夜を1人聴きに行く男って、かなり痛いよね?
…と思いつつ、休日出勤帰りに天王洲まで行ってきました。
ま、この時期に真夜さんのライヴに行くのは初めてじゃないですけどね(苦笑)。
 
会場は初訪問の天王洲銀河劇場。いかにも彼女らしい、上品な意匠のホールでした。
席について仰天、1F前から10数列目、ど真ん中です。
立ち上がったら、ほぼ真夜さんの目線の高さでした。なんと言う良席。
(逆に言えば、ファンクラブに入っていなくてもココが取れてしまったわけですが)
ちなみに観客は、「カップル」というより「夫婦」が多かったような。
ひょっとすると平均年齢、僕より高かったかもしれません。そう、もう15周年ですからねえ。
 
さて、肝心の歌のほうですが、これはもう抜群の安定感。
相変わらずの美麗な歌声、新旧巧く混ざったセットリスト、まさかの振り付け講座(笑)。
観客が思い描く「岡本真夜ライヴ像」のちょっと上をきちんと具現化した、秀逸なライヴだったと思います。
 
特筆すべきは、MCの丁寧さでしょう。
作詞にまつわるエピソードや込めた思いを、1曲毎に本当に丹念に語るんですよね。
率直で、だけど優しさに溢れたその語りこそが、今日のライヴの真骨頂だったのかもしれません。
 
そして触れずにはいられない、あの騒動。
だけどそれさえも彼女は、前を向く糧と捉えていたのです。
半年にわたり病に苦しみ、15周年ベスト盤を期に"完全引退"も検討していたと吐露する真夜さん。
まさにそのタイミングで掘り起こされた「そのままの君でいて」。
曲のモデルとなり、病死してしまった大親友が、背中を押してくれている。
再起を果たした真夜さんが、今僕達の目の前に立っています。
 
バラエティー番組で既に語ったとされる内容ではありますが、やはり直接聞くと衝撃でした。
奇縁、ですね。世の中何がどう作用するか本当に分からないものです。
これまで真夜さんは色んな方の人生に向き合い、そして自らの苦悩もさらけ出してきました。
その全てが詞となり歌となって紡ぎ出されている、だからこそ彼女の音楽は美しいのでしょう。
 
歌うことの、喜び哀しむことの、そして生きることの美しさを会場皆で共有した、そんな素敵な一夜でした。
 
−メリークリスマス。
 そして、モヒカンのドラムの人、誕生日おめでとう(笑)。