バカの壁、健在。

都内まで所用。例によってと言うべきかいつも通りなのか、時間ギリギリになったため東西線経由で近道。
目的地は渋谷なので、九段下で半蔵門線に乗り換えです。
 
九段下といえば、某知事の鶴の一声で半蔵門線新宿線の間の「バカの壁」が取り払われて話題となった駅。
撤去後に乗り換えるのは初めてで、さてどうなっているかと東西線を降りると、目の前に改札口。
 
都営がメトロが、という以前に、メトロ同士で直交しているのに改札外乗換えというこの構造が既に大概です。
そして頭上に小さな注意書き。しげしげ眺めておかしな事態に気付く。
 
東西線新宿線:どの改札口を出ても可。
東西線半蔵門線:右隅のオレンジ色の改札からしか出場できない。
 
壁が無くなって同じホームになったのに、どちらに乗るかで対応が分かれています。
しかも、同じメトロに乗り換える方が複雑だというこの難解さ。
 
ともあれオレンジ色の機械にタッチして階段を下りると半蔵門線は左、新宿線は右へと案内表示が。
 
…昔と変わって無いじゃん。
 
確かに両線のホームは左右に分かれているのだからこれで正しいのですが…
要するに、ホームは一緒になっても入口は2つのまま。
コンコースを挟んで、同じ場所に繋がる2つの改札がにらみ合っているのです。
脱衣場だけ分かれた混浴風呂みたいです。
(ただし、半蔵門線側の改札から入っても新宿線には乗れます。逆も然り)
 
中途半端だなあ、と首をひねりつつホームに降りると、途切れた壁の向こうにちらちらと新宿線の急行が。
相変わらず九段下は通過です。
 
半蔵門方面から曙橋方面に乗り換える客なんて微々たるもの、壁撤去なんてまるっきり無駄。
そうは思っていましたけど、あまりのやる気の無さにもはや笑うしかありませんでした。
知事のパフォーマンスに、両社局の現場は相当ドッチラケたんだろうなあ…。
 
という前段があって、用件は無事終わって、余勢をかって夏からずっと観たかった映画をようやく鑑賞。
分かっちゃいるけど、嗚呼分かっちゃいるけど、
 
…「secret base」ってやっぱり反則だよ(涙)。