さすがに酷い
集団的自衛権、行使容認71%…読売世論調査(読売新聞)
本日の1面トップにはほぼ同じ記事が出ていました。
集団的自衛権の限定容認論を支持する人が6割を超えているとの由。
で、大見出しの下には用語解説が。
「限定容認論 砂川事件を巡る1959年最高裁判決に基づき、集団的自衛権行使を限定的に容認する考え方」
(抄録)
…ちょっと待って。ちょっと、ちょっと待ってよ。
用語解説をうのみにすれば、限定容認論に依れば、集団的自衛権は改憲無しに判例に基づき行使できます。
そんな事を国民の7割もが支持し、慎重姿勢の公明党その他は世間から遊離している、と1面記事からは読み取れます。
気になったので17面を開き、質問文を確認します。
「(前略・集団手自衛権の定義を説明)政府はこれまで、憲法上、この権利を使うことはできないとしてきました。
この集団的自衛権について、あなたの考えに最も近いものを、1つ選んで下さい。」
質問されているのは、集団的自衛権を全面的に、あるいは限定的に使えるようにするべきかどうか、その点のみ。
使うための手段(憲法を改正するのか、政権の解釈変更で良しとするのか)については全く触れられていません。
にもかかわらず読売は、集団的自衛権を認めよとする声の全てが、改憲無しで集団的自衛権を行使せよとの声であるかのごとく報じました。
集団的自衛権と限定容認論を混同しているのです。多分、意図的に。
もし自分がこの質問をされていれば、「必要最小限の範囲で使えるようにすべきだ」の選択肢を選んだでしょう。
世界の実情を見れば、集団的自衛権を根底から否定するのはやはり無理があると言わざるを得ません。
しかし、行使するならば当然、憲法を改正して白黒はっきりさせるべき。
時の権力者が解釈を変更して好き放題やれば良い、では法治社会への挑戦、世界秩序の破壊そのものです。
そんな自分の回答も、読売新聞にかかれば限定容認論賛成側に一括り。
ちなみにこの世論調査、原発再稼働反対が54%に達している(賛成39%)のですが、記事では一言たりとも触れられてません。
なるほど、世論操作ってのはこうやるのか。
心の底から感心しました。
打って変わって別の話題。
昨日の茅原実里ライヴで、次の新曲はアニメ「RAIL WARS!」の主題歌になるとの告知がありました。
タイトルからすると、鉄道モノ?でもこの手のってコケるんだよなあ…。
期待せずに検索をかけてみる。
RAIL WARS 日本國有鉄道公安隊(原作公式)
やばい、こいつは本気だ…。
おののきつつ、作者・豊田巧氏のプロフィールを確認。
「元ゲーム会社の宣伝プロデューサーで、数多くの電車運転ゲームを担当」
どこかで聞いた事が…って菊池直江「鉄子の旅」5巻に出てくる豊田さんじゃないですか!
(ついでに現代洋子「おごってジャンケン隊」にも出ていたのを確認。)
世の中狭いというか、驚くべき転身というか。いやはや。