サヨナラは今もこの胸に居ます

tkoM2007-05-29

残業をそこそこで切り上げて、六本木へ。
花屋に立ち寄ると、慣れた口調で道順を教えてくれた。
勧められるままに買った大きな花束だけど、手にした瞬間から「新しいドア〜冬のゆまわり〜」が脳内を流れ出した。
 
東京タワーやヒルズの灯りが、遠く、そして眩しい。
随分閑静なエリアまで歩いて、道を間違えたかと心配になった頃、ようやくたどり着いた。
迷子になどなりようが無かった。Beingの事務所には、敷地外にはみ出すほどの列が出来ていた。
 
事務所前では、「Good-bye My Loneliness」を皮切りに主要シングルが流されていた。
眠れない夜を抱いて」「IN MY ARMS TONIGHT」…1曲ごとに印象が蘇る。
 
「負けないで」で順番が回ってきて、記帳。2・3行のつもりが、2ページに及んでしまった。
山と積まれた花束の上に、僕の花束は上手く載らなかった。
合掌。
 
建物前の行列はいつしか解消していた。シングル曲のメドレーはまだ続いている。
ただCDを再生しているだけのスピーカーの前に、いつしか人の輪が幾重にも出来た。
 
余計だとは思ったけど、慶應大学病院に寄ってみた。先客が2人だけいた。
子供なら元気よく飛び降りそうな、低いスロープだった。
こんな所で人は死んでしまうのか、と儚くなった。