国際線機材で行く長崎日帰りの旅

tkoM2007-06-16

…というマニアな旅行を持ちかけてきてくれた方がいまして、長崎まで日帰りしてきました。
 
いなかる魔法を用いたのか、取れた座席はビジネスクラス相当で圧巻のシートピッチ。
窓側席の友人に「姫路城どこ?」と訊かれれば、立ち上がって窓に顔を寄せ、そこが重工の工場だから…、と談義すらできてしまいます。
五月蝿いと前の人に怒られましたが。
 
数年前にも同じ失敗を某特急の展望室でやらかしたような…(涙)。
 
ともあれ長崎空港着。偶然乗り合わせた物凄く偉い人が出発ロビーを小走りしていくのを眺めつつ、到着階からバスで諫早へ。沿道は、全国画一のロードサイドショップ群。ガスト、ヤマダ、スタバ…ってスタバ!?
スタバのドライブスルーなんて初めて見ました。恐るべし長崎。
 
諫早からは、島原鉄道で一路加津佐へ。1両のDCは見事満席。
沿線も途切れることなくだらだらと家並が続く。島原半島って、こんなに人が住んでたのかと驚く。
島原を過ぎ、廃線が確定している島原外港以南に至ってもまだ空かない車内。
有家辺りまでは残せそうな気がしたけれど、ごっそり無くなるのは町村合併のせいかなあとも思う。
南島原市としては、旧深江町有家町だけ優遇する現実的な支援策は取れなかったのだろう。
 
終点加津佐に着く頃には、車内は同好者ばかりに。しかしそれは鉄道と人の流れが合致していないせいで、町は相当に大きい。バス停に掲げられた商工地図には、びっしりと店名が書き込まれていた。
 
波が静かに、加津佐の浜に寄せている。
遅まきながら、旅の実感が湧いてきた。
 
ここからはバスで諫早へ戻る。
程なく走ると、沿道の山が軒並み段々畑に転じた。見事な石垣が、海に面して積み上がっている。
漁港が幾つも現れては過ぎていく。半農半漁の典型であり、日本の原風景を見る思いだ。
正直このバス、島原鉄道よりよほど面白かった。来てよかったと思う。
 
…が、この辺で早起きの反動が来て爆睡。以降、大村観光も夢うつつの中であった。
もう一回訪れて、今度は小浜温泉辺りでのんびりしたいと思う。