酒と泪と男と男

山岳で飛行機の破片が発掘されるって、よくよく考えるとブラックだよね。
…という関係ない話はさておき。
 
数日前に同僚数名と一献。
やたら大所帯の職場ゆえ、今でも「前はどんな仕事していたの?」と良く聞かれます。
 
「いや、マイナーな業界なんで…○○業なんですが。知らないですよねえ」
「知らないなあ」
「ま、水道業みたいなもんですよ(本当は違う)。あっはっは」
 
といういつものやり取りがあって散会。
駅に向かっていると、遠くに座っていた方がすすっと寄ってきて耳打ち。
 
「さっき、○○って単語が聞こえたんですが、ひょっとしてエネ○ドさんですか?」
「はいっ!?」
 
いや、同業大手のその会社の名前を、随分久し振りに聞きました。
前職で業界の取材をしていたらしく、電車の中でマニアックなトークが炸裂。
 
「まさかここでW大のO先生の話が出来るとは思いませんでした」
「いやいや、ウチの会社にR社のTさんを知っている方が居るなんてねえ」
 
世の中狭いものです。
 
で、さらに数日後、やたらお酒好きなうちの職場ではまたも宴会が。
長老1名に20〜30代数名の変わった取り合わせでしたが、長老が泥酔。
それでも2次会に行くことになり、2名で両肩を抱えながら繁華街を引きずること数分。
 
「ちょっと、何やっているんですか!」
とヤンキーに呼び止められました。
絡まれたのか?と思いましたが、よくよく見ればこの人子連れ。
子供同伴のカツアゲなんて聞いた事がありません。
 
「警察呼びますよ!」
「いや、会社の同僚なんですが…」
 
ともごもご説明するも胡散臭そうにこちらを睨むばかり。険悪な雰囲気のまま退散。
 
「何やってんだよ」
「いや、警察呼ぶとか言われちゃったんですが…何だったんでしょう」
往来で騒いで迷惑だ、というニュアンスではなかったような。迷惑なレベルだったけど(汗)。
「アレじゃないですか、財布でもすろうとしているように見えたとか」
「それだ!」
 
たしかに傍目には、酔っ払いを集団でオヤジ狩りしているようにしか見えません。
腹は立ちましたが、こういう時にちゃんと声がかかるってのは平和でよい事です。
 
それにしても、こういうのは酔ったもん勝ちだよなあ…
2日酔いもするし胃腸も崩れるのに、当日は顔色一つ変わらない自分が恨めしいです。