馬鹿丸出し

日曜日になると、相方が熱心に求人広告を眺めております。
本日の折込は「ママ活躍中のおシゴト特集」。
とは言え、託児所完備だのシッター常駐だのといった求人が並ぶ訳ではなく、女性採用求人を体よく集めただけ。
世の中甘くはないというか、広告掲載基準が甘いというか(苦笑)。


さて、そんな広告に、他社の4倍のスペースを割いて某大手路線バス会社の求人が。
バスの運転手が時給制ってどうなんだ、というツッコミは一応自重しましょう。問題はそこじゃなくて。


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現在、約30名の女性運転士が活躍していますが、会社が私たちの
要望を受け入れてくれることに感謝しています。実際に女性用ベッドや
女性用トイレが導入され、環境面でとても働きやすくなりました。
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えっと、それはつまり、このバス会社、女性用トイレの(下手したら宿泊室も)無い状態で女性を採用したって事?
で、現場から不満が上がってから、やっとトイレ設置したって事?


馬鹿じゃないの?


あまりの事態に開いた口がふさがりません。しかし、そんな事も時にはあるでしょう。
景気の謎の好転で採用は売り手市場だし、ブラック企業が問題化する昨今、過度の時間外労働でシフトを埋めるわけにもいかない。
設備の不足は百も承知だけど、兎にも角にも人が足りない、そんな切迫した状況だったのかもしれません。


問題はトイレを後付けした事ではありません。いやそこも本当は問題だけど。
より重症なのは、トイレ後付けが対外的にアピールポイントになると思って堂々と広告に載せてしまったこの会社の神経です。


馬鹿じゃないの?
大切な事なので2度言いました。なんなら、3度言っても構いません。馬鹿じゃないの?


女性を差別するどころか、女性とすら認識していない(いなかった)会社だと世間に広く開陳するなんて…。
戦時中を別とすれば徹底した男社会だった、運輸業界らしいピントのズレ。
でも、21世紀も15年経とうかというこのご時世ですよ。もはや笑いものです。


願わくばこんな頓珍漢はこのグループだけで、業界全体はもうちょっとマトモでありますように。
いや、それはそれで問題か(爆)。